ジョージオーウェル「動物農場」

ジョージオーウェル「動物農場」を読みました

ジョージオーウェル作の動物農場を読みました。非常にセンセーショナルな物語だった。ウィキによると1945年に書かれた著作で全体主義批判として書かれた著作らしい。以下僕の感想です。

革命が起きる

ある時、メージャー爺さんという高齢の豚が夢をみた。その夢の中では動物が人間の支配から離れ、自活し、のびのびとしている。荘園農場の持ち主だったジョーンズが寝静まるのを待って、メージャー爺さんは荘園農場の動物たちにこの夢の話をした。人間が搾取することにより、動物の生活は苦しくなっていると。いざ立ち上がれと言って3日後に亡くなった。亡くなってからしばらくがたち、動物たちは飢えていた。あまりにも腹が減ったので備蓄庫に行き、餌を食べているとジョーンズが鞭を持ってやってきた。それに対して、動物たちは何も相談もしてないのに、ただただ自然にジョーンズを倒し、革命を成功させてしまった。

7戒

動物たちは優秀な豚たちを中心に七つの戒律を作った。

一、二本足で歩く者は誰であっても敵である。
二、四本足で歩く者または翼を持つ者は誰であっても仲間である。
三、動物は衣服を着てはならない。
四、動物はベッドで眠ってはならない。
五、動物は酒を飲んではならない。
六、動物は他の動物を殺してはならない。
七、全ての動物は平等である。

最初は豚のスノーボールを中心に皆で協力し合いながら生活をうまく行うことができていた。ジョーンズたちが奪い返そうとやってきた時もスノーボールを中心に戦い、多くの傷を負いながらもなんとか動物農場を維持することができた。

独裁が始まる

しかし、ある時風車を立てるかどうか、という問題の時にスノーボールともう一人の権力者、ナポレオンがもめていた。いざ選挙という時になって、獰猛な犬がスノーボールを遅い、スノーボールは農場から追放されてしまった。この犬は長年ナポレオンがスノーボール追放計画のために育てていたのだった。それからというもの、知らず知らずのうちに戒律は書き換えられていった。戒律の一つ目から順番に書き換わって行き、最後には一番重要だった戒律の七つめが

全ての動物は平等である。しかし、ある動物は他のものよりもっと平等である

に変わってしまった。もうどの動物もジョーンズの頃と比べてよかったのか、悪かったのかもわからない。ただ一つわかっているのはいつもひもじいということだけ。知り得る情報はナポレオンの側近からの情報だけで、それによれば、ものすごく裕福になっているらしい。

彼らは人間なのか?

物語最終盤、他の農場の人間たちがやってきて、豚たちと酒盛りを交わしている。驚いたことに豚は二本足で立ち、カードゲームを人間たちと楽しんでいる。しかし、しばらくすると凄まじい音が部屋から聞こえてきた。ナポレオンと人間が喧嘩しているのだ。でも二本足で立つ豚はだんだんだんだん人間と見分けがつかなくなってしまったのだった。

感想

この本を読んでいる時にふっと思い出されたのが、毛沢東時代大躍進政策の頃の稲穂の上に子供が座って微笑んでいるやつ。本当は収穫なんか全然なくてみんなものを食えてないのに、プロバガンダのために事実が歪められて報じられ、でも他に情報源もないので「数値上はなんか景気がいいらしいけど、僕らは餓死寸前」みたいな状況になってしまう。現代の具体例を出したいがそこまで詳しくなくボロが出そうなのでやめておく。

でも、なんとなく近隣の独裁国家の話を聞いてるような気になったのは僕だけだろうか。結局ルールというものは為政者にとって都合の良いものに歪められ、民衆はそれに対して文句を言おうものなら何をされるかわからないがために、「確か前からそうだった気がする」としか言えない。戒律が少しずつ変わっていく様を見たとき動物たちも「確か前は違った気がするけど、でも言われてみれば前からこのルールだった気がしないでもない」という状態になる。気づいたらルールはどんどん権力者の方にばかり向いて行き、過去のどの時点とも比べることができなくなっている。

この本は1945年に書かれ、スターリンなどの全体主義を批判する目的があったということだけど、抽象化して考えれば現在にもしっかり当てはまる話なのではないか。非常に面白かった。

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