香港留学考察録、香港のコミュニティカレッジ制度について

香港のコミュニティカレッジ制度

香港にはコミュニティカレッジ制度というものがあります。これはアメリカなどでも採用されている制度ですが日本ではあまり馴染みがないのではないでしょうか。まず高校生の時に香港人は大学受験をします。ここまでは日本と同じです。しかしその試験である必要な点数を取ることができなかった場合、大学進学ができません。しかも香港には大学が8個しかなく、15%の学生しか大学に進学することはできません。まさに受験戦争なのです。ですので多くの学生が大学に行けないという事象が発生します。しかし、大学に行けないからと言って働き始めるわけではありません。ここで登場するのがコミュニティカレッジです。

香港でのコミュニティカレッジとは

コミュニティカレッジは前出の各大学に付属しているプレ大学生のような機関です。日本でいうと短大や高専が一番ニュアンス的には近いかもしれません。もしコミュニティカレッジで優秀な成績を収めることができると大学を受ける資格を得ることができます。その際には3年次からの編入という形を取ることができるため、年次が遅れることもありません。コミュニティカレッジで優秀な成績をとり、面接で良いパフォーマンスを発揮できたら最難関のHKUに行くチャンスも獲得することができるのです。

日本で類似のシステムはあるの?

日本では東大に付属のコミュニティカレッジのようなものってないですよね。基本的には大学受験で東大に合格できなければ行くことはできないわけで、だからこそ多浪とかも存在してしまいます。また、学生の質も均質なものになりがちです。日本人で、開成や灘と言った優秀な高校に属し、エリート街道を歩んできた人たちが受験をして合格して東大生になる、なかなかこの中から多様性を見いだすのは難しいかもしれません。またいわゆる学校の勉強を頑張るタイプに優等生は東大に行ける可能性はあまり高くないです。模試が得意なような勉強センスがある人が効率よく勉強して受かって行くという感じなのではないでしょうか。

コミュニティカレッジから香港大学へ

一方香港大学ではコミュニティカレッジなどからいわゆる真面目で成績にこだわる学生も多数在籍しています。コミュニティカレッジ制度によって将来に希望を失わず、また浪人することなく実践的な知識を身につけた上で大学進学を目指せるのであればコミュニティカレッジ制度は受験失敗の受け皿としても、将来真面目に働けるのか否かのシグナリングの意味でも有能な制度なのではないでしょうか。

香港留学での体験談です。

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