香港留学中、中国旅行で感じたalipayがすごすぎるという話

中国旅行でalipayを使ってみました

だいぶ遅ればせながらの投稿になってしまうのですが、10月半ばに中国の柳州というところへ旅行に行ってきました。柳州は決して都会という訳ではないということを理解した上で記事を読んでくださるとalipayのすごさがより伝わるかと思います。

alipayで現金がなくなる??

alipayはみなさん知っての通り、ジャックマーが作ったalibabaのサービスの一部です。基本的なサービスとしては中国のバンクアカウントと自分の中国IDを登録しておくことで様々な場面における決済がスムーズにいくというものです。実は私は中国旅の間、一度も現金を使いませんでした。煽りではありません。一度もです。なぜこのようなことが可能なのでしょうか。

alipayを使える場所

まずalipayを使える場所がほぼ全ての場所であるということが大きな原因になっています。高級なレストラン、ファストフード、ローカルなレストラン、中古品を売っている露天商人、どのレベルの人でも全員がalipayで支払いができるようなバーコードを所持しています。私たちはお店に行き、お店のバーコードを読み込んで支払いを済ませるだけ。レジにほとんど人はいらないしお釣りを渡したりする時間もかからないため非常にスムーズにお客さんも流れて行きます。食事が終わったら観光にも行きたいですよね。alipayにはuberのシステムも兼ね備えてあります。

alipayのタクシーシステム

uberが中国でうまくいかないのは当然で既にalipayがその地位を取ってしまっているからです。まずalipayのタクシーシステムをクリックし、行き先を入力します。するとGPS位置から今自分がいる位置と最も近い位置にいる空席のプライベートタクシーがすぐにやってきます。行き先は既に入力で済んでいるので、あえて伝える必要はありません。決済もalipayで全て済ませてあるので現金を支払う必要もありません。非常にスムーズです。さらにセキュリティの観点からも安全だと言えます。というのも、alipay登録時にバンクアカウントとIDの登録を義務付けられているので、強盗したらその場で犯人が誰なのか特定できてしまうということです。

alipayの流通について中国人に聞いてみた

そんなこんなでalipayのおかげで現金を全く使う必要がありませんでした。ただ、なぜこのalipayがここまでの勢いで中国に広がって行ったのか気になりますよね。そこで中国からアメリカに留学し、現在私の通う香港大学に交換留学に来ている学生とalipayについて話してみました。彼によると、彼がアメリカに行くちょうどその時はまだ中国人は現金で支払いをしていたそうです。しかしアメリカで1学期を終えて半年後に帰国すると既に全ての人がalipayを使うようになっていたとか。彼によるとこの期間に中国政府が主導権を握ってalipayのシステムを中国に普及させたのだということでした。さらにalipayシステムをなぜ中国政府がこだわって導入したかったのかを中国人の友人に尋ねると、二つの理由が帰ってきました。1つが偽造通貨の防止、2つ目が個人情報の徹底管理と利用です。

alipay普及の政治的理由

偽造通貨に関して、紙幣の通貨を使う中国では偽造通貨の流通があとをたちませんでした。なかなか区別がつかず誰を発端にして偽造通貨が流通させられたのかもわからないので責任の所在を問えずにいました。しかしalipayのシステムを普及させてしまえばこの問題は一気に片付きます。偽造する間も無く、バンクアカウントと紐づいてしか買い物ができなくなったのです。2つ目の個人情報の徹底管理についても容易に説明がつきます。誰がいつ何を買ったのか、タクシーに乗ったのか、お金はちゃんと払ったのか、暴力は振るっていないか、もちろん全てが個人のIDに紐づいて管理ができます。これにより犯罪を未然に防ぐとともに、個人の選好を理解し、ひいてはスターリンや毛沢東も失敗した徹底した共産主義が成立できるのではないかというのです。もちろんalipayのシステムは画期的です。しかし、背後には中国政府の思惑が必ずあります。政治と経済が絶妙に絡み合った中国、本当に面白い。

香港留学での体験談です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする